連日プラセンタのちょっとマニアックな内容を書いてましたが、今日の「シミ」についてはいつもより馴染みやすいのではないでしょうか。
できるだけわかりやすく書きたいのですが、ちょっとだけ専門的な単語もちらほら出てきます。
マニアックな皆様、ぜひおつきあいくださいませ。
シミとプラセンタエキス
シミは一般に色素沈着と呼ばれる現象です。
大きく次の3つにわけることができます。
【1】色素細胞での生産が過剰になる
【2】色素の排泄が低下する
【3】色素が他の物質と結合し、有色化がすすむ
↑これら3つの原因が単独、もしくは重なり合って、メラニン色素が多くなるため、皮膚の上から見ると「シミ」となります。
【1】色素細胞での生産が過剰になる
色素細胞での生産の過剰の原因はいろいろありますが、代表的なのは紫外線と炎症です。
紫外線が皮膚にあたると活性酸素が生じます。
炎症があると、活性酸素がさらに放出されます。
活性酸素が存在すると、メラニンの生成は異常に高まります。
【2】色素の排泄が低下する
皮膚におけるメラニンの排泄は、皮膚のターンオーバーと血流の2つが考えられます。
加齢と共に皮膚のターンオーバーが低下すると、メラニン色素の排泄も遅くなります。
皮膚のターンオーバーは28日と言われていますが、年齢はもちろん、お肌の手入れ不足と共に、ターンオーバーは長くなります。
(現在は28日+年齢がターンオーバーの日数だと言われています)
例えば・・・こびりついた泥を水で洗い流す場合、チョロチョロした水の流れでは洗い流すことはできません。
ある程度勢いをつければ流せます。
色素沈着も同じことが言えます。
しっかり排泄できないとどんどんメラニンはたまってしまいます。
28日分のメラニンと60日分のメラニンとでは色が違うのも当然です。
【3】色素が他の物質と結合し、有色化がすすむ
メラニン色素はタンパク質と結合したりすると、とたんに色が濃くなったりします。
海に行ったら、その晩にはもうまっ黒になる人がいますが、メラニン色素の生産はそんなに急にはできません。
このような人は、色の薄いメラニンがすでに肌の中にたくさんあった人で、それが紫外線などによって、急に他のものと結合して色の濃いメラニンにかわってしまったわけです。
シミに対するプラセンタエキスの効果
チロシナーゼ活性阻害
メラニン色素は、チロシンというアミノ酸にチロシナーゼという酵素が作用することによって生産されます。
メラニン色素の生産を抑えるためには、チロシンの量を減らすか、チロシナーゼの働きを落とすかすれば良いのです。
チロシンは食事からいくらでも入ってきますので、量を減らすのは難しいです。
プラセンタエキスはチロシナーゼの働きを抑えることによって、メラニン色素の生産を防ぎます。
活性酸素の除去
陽射しが強い日はメラニン色素は多く作られます。
この大きな原因は活性酸素だといわれています。
活性酸素はメラニン色素を異常なほど生産増加させます。
つまり、紫外線を浴びることによって活性酸素がたくさんできて、メラニン色素が多くつくられて、シミ・ソバカスになってしまうわけです。
プラセンタエキスはこの活性酸素を取り除く働きがありますので、メラニン色素の過剰な生産を抑制します。
ターンオーバーの促進
皮膚のターンオーバーの日数は28日と言われていますが、これは若い頃の話です。
年齢とともに、スキンケア不足とともに、ターンオーバーの日数はどんどん増えていきます。
若い頃は日に焼けてまっ黒になっても、少しすると元に戻っていたのは、このターンオーバーが活発だったからです。
プラセンタエキスは新しい健康な皮膚を作る働きがあり、ターンオーバーも活発になります。
ですのでメラニン色素も早く外に捨てることができるようになります。
抗炎症効果
ヒリヒリする、赤い、腫れている・・・このような症状を炎症と呼びます。
炎症が起きると様々な物質が細胞から放出されます。
そのうちのいくつかは色素細胞を刺激してメラニンの生産を活発にします。
切り傷が出来た時、傷が治っても茶色い跡が残ることがあります。
これは傷つけたときに起きた炎症によりメラニン色素が作られ、色素沈着したためです。
火傷の痕が残りやすいのも↑これが原因です。
プラセンタエキスは炎症を抑える働きがありますので、皮膚を健やかにし、必要の無いメラニンの生産を抑えることができます。
連日、プラセンタをとっても詳しく説明させていただきましたが・・・。
いよいよ明日の【5】でひとまず終了です。
明日はシワとプラセンタエキスについて書きますね。
お楽しみに~。