プラセンタをとっても詳しく説明します【2】

あぁ・・・。

どんどんマニアックな内容になりそうです。

一部の美容マニアの方へ・・・情報の1つとして楽しんでいけただけますように、切に願います・・・✨

昨日に引き続き、プラセンタについて詳しく書いてみます。

プラセンタ利用の歴史

文明を持つようになった人間は動物と違って、出産直後に胎盤を食べてしまうということはしません。

ですが母体内から排出されたあとでも失われないその不思議なはたらきには昔から着目してきました。

 

中国では「紫河車(しかしゃ)」という名前で、産後の回復を早めるために服用されてきました。

ほかにも催乳、強壮、強精を目的に使われています。

「紫河車」の歴史は古く、明の時代の『本草網目』という薬物書に登場しています。

ですが、すでに秦の時代に始皇帝は不老長寿薬として珍重していたと言われています。

 

他にも朝鮮の医学書『東医宝艦』や各種の本草書にも、プラセンタの効果が記されています。

これらに共通して書かれていることは、肉体的・精神的な疲れや衰えに効果があるということです。

服用の仕方は、乾燥させて粉末にしたり、酒で煮込んだりしていたようです。

 

日本では加賀藩の三大秘薬のひとつである「昆元丹(こんげんたん)」に処方され、やはり不老長寿として使われていました。

 

このプラセンタを本格的に医療治療分野で利用することを可能にしたのは、ソ連のオデッサ医科大学のフィラトフ教授が皮下に冷凍ヒト胎盤を埋没させる組織療法を行い、痕痕収縮や胃潰瘍に効果があることを発見した事にはじまります。

さらに胎盤の抽出物(プラセンタエキス)は、皮膚病、消化器潰瘍、神経炎、更年期障害、外傷、褥瘡、リウマチ性疾患、ぜんそくなど多岐にわたる疾患に効果があるこが報告されています。

この業績によって1945年、ノーベル賞に匹敵すると言われるレーニン賞を受賞しています。

 

日本のプラセンタ研究

日本では戦中から戦後にかけて、京都大学医学部産婦人科でプラセンタの研究がおこなわれていました。

戦時中の食糧事情の悪化にもかかわらず、なぜ胎仔は同じように発育するのか?

これはプラセンタのもつ特殊な作用によるものと考え、プラセンタを加水分解して抽出したプラセンタエキスを用いて様々な臨床実験を行いました。

その結果、次のような作用があることが認められ、プラセンタの内服療法の道が開かれたのです。

■発育促進

■乳汁分泌亢進

■増血臓器の刺激

■細胞内皮系の機能亢進

■細菌感染に対する抵抗力増強

■減食に対する耐容力増強

 

さらに久留米大学医学部では、フィラトフの冷蔵胎盤埋没療法は外科的処置を必要とするため、もっと手軽にできる方法を考えました。

それは注射薬にすることです。

現在では、注射薬は医療用医薬品として、肝炎、肝硬変、更年期障害、乳汁分泌不全、アレルギー性疾患、胃潰瘍などに用いられています。

また外用剤も発売されていて、進行性指掌角化症、湿疹、火傷、各種皮膚炎などに使用されています。

 

 

続きはまた明日・・・♡

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