最近、インスタで話題になっている「雪美人 ピュアエッセンス」。
昨日の続きです。
なんだか難しくて面白くないかもしれませんが、女性の味方のプラセンタのことをこの機会にぜひ深~~く知ってください!
プラセンタの歴史
人間は動物と違って、出産直後に胎盤を食べてしまうということはしません。
ですが母体内から排出されたあとでも失われないその不思議なはたらきは昔から着目してきました。
中国では「紫河車(しかしゃ)」という名前で産後の回復を早めるために服用されているそうです。
他にも、催乳、強壮、強精を目的に使われています。
「紫河車(しかしゃ)」の歴史は古く、明の時代の「本草網目」という薬物書に登場します。
ですが、すでに秦の時代に始皇帝が不老長寿薬として珍重していたと言われています。
他にも朝鮮の医学書「東医宝艦」や本草書にも、プラセンタの効果が記されています。
これらに共通して書かれていることは、肉体的、精神的な疲れや衰えに効果があるということです。
服用の仕方は、乾燥させて粉末にしたり、酒で煮込んだりしていたようです。
日本では加賀藩の三大秘薬のひとつ「昆元丹(こんげんたん)」に処方されていました。
やはり不老長寿薬として使われていたそうです。
プラセンタを本格的に医薬治療分野で利用することを可能にしたのは、ソ連のオデッサ医科大学のフィラトフ教授です。
皮下に冷凍ヒト胎盤を埋没させる組織療法を行い、痕痕収縮や胃潰瘍に効果があることを発見しました。
さらにプラセンタエキスは、皮膚病、消火器潰瘍、神経炎、更年期障害、外傷、褥瘡、リウマチ性疾患、ぜんそくなどの疾患に効果のあることを報告しました。
この業績によって1945年、ノーベル賞に匹敵するといわれるレーニン賞を受賞しています。
日本では戦中から戦後にかけて、京都大学医学部産婦人科の三林隆吉教授を中心としたグループがプラセンタの研究を行いました。
戦時中の食糧事情の悪化にもかかわらず、なぜ胎仔は同じように発育するのか?
これはプラセンタのもつ特殊な作用によるものと考え、プラセンタエキスを用いて様々な臨床実験を行いました。
ここからプラセンタの内服療法の道が開かれました。
さらに久留米大学医学部の稗田憲太郎教授は、もっと手軽にできる方法を考えました。
それは注射薬にすることです。
現在では注射薬は医療用医薬品として、肝炎、肝硬変、更年期障害、乳汁分泌不全、アレルギー性疾患、胃潰瘍などに用いられています。
また外用剤も発売されていて、湿疹、火傷、各種皮膚炎などに使用されています。
また今日も長くなりました・・・。
次回はプラセンタの成分や、安全性などを書きますね。